|
○ 人口の都心回帰現象
2006年九州経済白書によれば、近年の福岡はじめ九州の県庁所在地の都心部を巡る動きのなかで最も目立ち、かつ大きな変化と思われる減少は「人口の都心回帰」だそうです。その原動力となっているのは、都心部における分譲マンション、賃貸マンションの建設ラッシュです。
福岡市は、2000年からのお5年間で全市の人口増が4.4%なのに対して、都心地区では11.5%増となっています。九州の県庁所在地で次に伸びが高いのは鹿児島市で、都心地区は7.7%の増加となっています。
2002年から2004年の間に鹿児島市で建設されたマンションは48棟。そのうち30棟が都心部周辺で建設されています。これらの分譲マンションは、そのほとんどが2LDKから4LDKのタイプで、30歳台のファミリー層が主なターゲットとです。
最近は若い世代だけではなくて、高齢者層(65歳以上のいわゆるシルバー世代)においても都心居住のニーズが高いと言われています。団塊世代の大量退職による住み替え需要も期待され、高齢者のニーズに対応したマンションもこれからどんどん供給されていくでしょう。
すでに、これまで郊外立地が多かった有料老人ホームや介護付きマンションの建設が都心部で目立ってきています。鹿児島市では、九州電力鹿児島支店跡地に「グランガーデン鹿児島」が建設されています。クリニックがマンション内に併設され、必要な場合は介護サービスも受けられます。
福岡では、もともとホテルとして使用されていた建物をリフォームして、有料老人ホームとしてリニューアルされた建物もいくつかあります。鹿児島でも、ビジネスホテルが次々オープンしていることを考えると、収益力の劣るホテルは、きっとそのようにリニューアルされていくでしょう。
九州経済白書は、これまで商業地としての機能が中心だった都市部の都心には、今後居住機能の確保が望まれると提言しています。小売業、サービス業、医療機関、公共施設がコンパクトに配置されている地方都市の都心は、移動手段を徒歩に頼る高齢者にとって、郊外よりも生活するのに適しているとしています。
○ 生活支援サービス付きマンションの登場
先日、南日本新聞に「老後はどこで」というテーマで読者からの投書が掲載されました。高額だけれども、気兼ねなく介護サービスを受けるには、介護付きマンションがいいのかなーという人。車いすを買ってわが家で親と同居がいいという人。プライバシー保てる老人ホームという人。いろいろいらっしゃいました。文章を読んで感じるのは、体が動かなくなってしまったときの不安です。寝たきりではないけれど、重いものを持てなくなったり、電気製品の扱いが難しくなったり、高齢者をターゲットにした訪問販売が心配だったり・・・と、悩みはつきません。
ある県では、すでに有料老人ホーム類似施設と銘打って、生活支援、介護、健康管理の一貫したメディケアサービスを、マンションの居住者にサービス提供する会社(病院)も登場しています。
ヘルスケアサービスでは、健康管理サービス、ヘルスケアサービス(食生活、運動のサポート)、ナースコールサービス(緊急時の対応)。
生活支援サービスでは、フロントサービス、定期路線運行サービス(足の代わり)、なんでも相談サービス(ホテルのコンシェルジェサービスと同じ)、インターネットサービス(パソコンが使えない人のために、代わって調べてあげますというもの)、付き添いサービス、業者委託管理サービス(クリーニングの手配、出張販売の手配)、各種代行サービス(旅行の手配、観劇の手配、買物代行など)、もちろん必要な方には食事の手配も。いわば、まかない代行です。
近くに子どもさん達がいらっしゃらないご高齢の方々には、どれも有り難いサービスです。
高齢者の方々の生活をサポートするサービスが付いているマンション。平成い18年ごろから、鹿児島県内にもいくつか建設されてきました。
どんな会社が、あるいは病院がサービスを提供しているのか、まんけん鹿児島はチェックしていきたいと思います。
そうそう、日常生活の支援サービスだけではなく、たとえば相続などが発生して法律的な処理が必要になったとき、税務署への申告が必要になったときなども、専門家のサービスを受けられると便利ですね。
そんなときは、マンション研究会のネットワークをどうぞお使いください。
各分野の専門家への取次ぎ、アレンジを承ります。
事務局は山口殖産株式会社、担当 山口です。
お電話はこちらへ。 099−257−6609
メールはinfo@man-ken.net
参考 : 豊通リビング株式会社(東京都)
ドクターミッドライフ(青森市)
メディカマンション桂(仙台市)
シルバーヒルズ八王子(東京都八王子市)
|